高知新聞社会福祉事業団 軽費老人ホームA型 軽費老人ホームA型 あかねの里

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掲載日:2017年5月31日

夜の理事会

 5月に入り、このコラムもようやく3回目、やや少ない回数となりました。「このところ書いていないねぇ」とのメールもいただき、反省もしています。「5月の大型連休で遊びが過ぎた」「五月病で嫌になった」などとも言われましたが、連休期間中も結構、出勤していました。休み返上で仕事をこなすことは、五月病になる暇もないということです。もっとも、五月病は感性に富み、生活体験の少ない若い世代の病気でしょうから、私とは無縁でしょう。

 実は、社会福祉法が改正されてから初めての理事会を昨日30日開き、4月当初から準備に追われていたところです。社会福祉法人改革も大きな目玉の一つとなっており、従来の理事・評議員の兼務は許されず、理事会を開いてから2週間以上後に評議員会を開く規定なども設けられ、理事・監事・評議員の選定への人選もひとかたならないものがありました。理事会、評議員会は入念な準備をしても、いざ会に臨むときは何らかの不備があるのではと不安も募り、緊張するものですが、決算と事業報告の審議があるこの時期の両会は準備も大変なものです。厳しい質問もさほどなく上程した議案は何とか原案通りに可決されましたが、評議員会の開かれる6月15日までは気が安らぎません。

 会を終えた後は反省を含め、何人かの理事さんらと懇談しました。公式の席ではないからか結構率直な会話も進みます。深刻なものでは、元気な利用者と介護度の進んだ利用者と二極化が進んだことが挙げられます。職員の負担、施設の負担も増えていますが、どちらにも視点を向けねばなりません。さらに介護度が進めば、職員の加配も考える必要が生じます。また、職員の給与をどのように維持していくのかとの質問も出ました。私たちの施設の収入は利用料と補助金しかありませんし、どちらもこの10年ほどは上がっていません。将来に備えての蓄えもさほどできません。何とか少ない額で昇給をしてきましたが、抜本的な給与規定を考えなくてはなりません。

 ある理事さんがやや批判的に、やや逆説的な見解とし話されたのが「クラブ活動の廃止」でした。「食事も最高、職員もすぐれているが」と前置きして、「もっと自由にやらせてくれたら」との提言でした。「部屋の中ではパソコンを打ち、好きな音楽を聞き、読書に励む。体を動かしたくなったら自由に散歩、体操をし、買い物をしたり、飲食店に行ったりも意のままにできるようにしてほしい」とのことでした。

 私達の施設は民謡、俳句・川柳、園芸、歩こう会など18ものクラブ活動があり、この6月からはソロバンとお茶も新しく開きます。これまで老人福祉施設の実践研修会ではクラブ活動の充実を発表し好評を得ていました。だから、ある入居希望者からクラブ活動を「今さら子供じみたことはしたくない」と言われたことも含めて少しショックでした。「10人10色」が「100人100色」と言われる時代です。関係者の要望も多様化しており、より柔軟な対応も必要でしょう。その理事の指摘は元気で模範的、かつ不良老人の生き方ようでもあり、否定すべきものではないと思いました。それにしても、理事会・評議員会を夜開催したら、より深まった意見が続出するのではないでしょうか。いや、まだ今の状況では舌鋒鋭い指摘が降り注ぐかもしれません。

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