高知新聞社会福祉事業団 軽費老人ホームA型 軽費老人ホームA型 あかねの里

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掲載日:2017年9月15日

次は郷土演芸大会

 今日15日に開かれた敬老会での合唱クラブと合奏クラブの東日本大震災復興支援のテーマソング「花は咲く」は、それなりにうまくいきました。「花は咲く」の歌詞は人々を温かく励まし、よく耳にするなじみの曲ということで挑戦が決まったのですが、音域は広く、息継ぎも難しい個所があり、「難曲の一つ」と言うオペラ歌手もいます。練習中も息が続かなかったり、2番の出だしがそろわなかったりして披露前には心配していましたが、コーラスはうまくハモり、指揮の栄養士(高知県でも抜きんでた合唱団のメンバーでもあります)も安どしていました。会場の利用者もまた配られた歌詞カードを手にし楽しく歌い、中には涙ぐんでいる人もいました。大震災を思い浮かべていたのでしょうが、感涙を流していると勘違い? し喜んでいる部員もいました。それも含め敬老会は大盛況だったと結果付けたいものです。

 それにしても7月中旬から約2カ月間の長丁場の練習、しかも9月に入ってからは1週間に4日と高齢者にとってはやや負担になってきましたが、部員はよく頑張りました。中には練習が進めば進むほど「難しい曲だ」と分かってきて、途中で「今回だけは私には無理」「もう頑張れない」などと辞退を申し出る部員も何人かいました。そういう役職があるのかどうか知りませんが、クラブの顧問と利用者から呼ばれる職員は相談があると仕事の手も止めてあれこれとアドバイスし必要な資料も作りました。弱気になった部員には「いや、他の人よりもはるかにうまい。あなたがいなければコーラスは成り立たない」「せっかくここまで続けたのに。富士山ならばもう頂上が目の前に見えるところまで来ている」と励まし続けました。また、伴奏担当の職員は職員同士の勘違いからピアノを弾いたこともないのに伴奏を受け持つことになり、家に帰ってから娘さんからピアノの特訓を受けたと聞きます。脱帽です。

 若いころから軽音楽のトロンボーンを60年近く奏でている男性利用者はまさにコンサートマスター的存在でした。手足がしびれる難病を持ちながら音楽に駆ける情熱は少しも衰えることなく、これまでも施設行事では職員の相談に気軽に乗ってくれ、こちらは本当の「音楽担当顧問」の存在です。今回も譜面起こしから始まり、練習では曲をいかに忠実に表現するか、どうやったら美しいハーモニーが出るかに腐心、時には知らず知らず部員がさほど知らない音楽用語も出て、部員が目をぱちくりする場面もありました。それでも部員が付いてきたのは、指導の合間にウイットに富んだ指導があったからこそと思います。企業での軽音楽部で長年培った教え方は、施設であっても同じですね。私も今回の合唱・演奏に役立ったかもしれません。このコンサートマスターは何かと私には辛く当たりました。演奏でもミスが多く、歌もそう上手くないのですから反論はしませんが、私へのしっ責効果を読んでいたと思われます。

 全国の高齢者施設でも「花は咲く」をコーラスで歌えるのは数少ないのではと自負します。もちろん、「やめたい」といっときは思った部員も今は満足し、自信も得たことでしょう。高齢になって新たなことに挑戦し、そして自信を得ることはさほどない事でしょうが、高齢な故に必要なことではないでしょうか。敬老会の後、コンサートマスターに「この12月に開かれる郷土演芸大会に出ましょう」とこっそり伝えました。

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